发信人: ape001(困倦的APE)
整理人: ck19780(2003-06-12 15:54:42), 站内信件
|
<ペットボトルはビン、紙パック、缶に比べていくつかのメリットを持っている。また作り手である企業にも製造コストが安いなどのメリットをもたらしている。
しかし、家庭ゴミの中にしめるプラスチック類の比率が増大し、その中でもペットボトルが急増している。また、当初は1.5リットルなど大型飲料水に使用が限定されていたため、家庭ゴミとして回収できたが、1996年に500ミリリットルの小型ペットボトル飲料水が発売されると、瞬く間に若者を中心に人気がでた。持ち歩く分だけポイ捨てされる可能性も高くなった。
それとペットボトルのリサイクルは極めて難しい。したがって、ペットボトルのほとんどが燃やすか、そのままプラスチックゴミとして処分場におくられている。
ところで、興味深いのは、ペットボトルの普及にミネラル・ウォーターの販売が寄与したことである。「自然」や「健康」をうたった飲料水は例外なくペットボトルで売られている。化粧品でも「自然派」を強調しながら、リサイクルできない容器にいれられているものがほとんどである。消費者の自然志向のために使用した容器が環境を汚染している。
別の本音とタテマエは、NIMBYである。これはわが家の裏庭はダメの略で、社会全体のために必要だと理解していながら、自分の地域に受け入れることはできないという意味である。NIMBYは問題の本質を隠す。東京のゴミ問題は高度成長期から深刻になっていた。だが、暗渠を作って川を道路にしたために本質が見えなくなった。小さな川が汚染のバロメータなのに「臭いものにはフタ」の発想が問題を先送りした。
解決の糸口は、消費者に「目に見えるかたち」で「庭先」の問題を提起していくことである。北海道伊達市では専用のゴミ袋を買うか、指定のシールを買ってゴミ袋に貼ることが義務づけられ、それ以外のゴミ袋は回収してもらえなくなった。これで家庭から出るゴミの量bは一年で4割近くも減少したである。
ゴミ問題は、大量消費社会の影の部分である。焼却場からでるダイオキシン問題も深刻になっている。企業の政府・行政も顧客も、知恵をだしておかなければ、ゴミ問題は解決しない。
----
|
|