发信人: qiusz(自命不凡)
整理人: ccu13650(2001-06-11 21:37:32), 站内信件
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ひな祭り
明かりをつけましょぼんぼりに～お花をあげましょ桃の花～
三月三日はひな祭りです。別名(べつめい)を「桃の節句(せつく)」、「ひな節句」、「三月節句」などともいいます。女の子なら誰もが楽しかった思い出を持つ、そして幾つになっても胸の片隅(かたすみ)でそっと心待ちしている「桃の節句」です。
ひな祭りの由来(ゆらい)
ひな祭りには千年以上もの歴史(れきし)があります。その起源(きげん)は平安時代(へいあんじだい)の初め頃、貴族(きぞく)の女性(じょせい)の間で紙人形(かみにんぎょう)に衣装(いしょう)を着せて「ひいな遊び」を楽しむ風習(ふうしゅう)がありました。それが江戸時代(えどじだい)にその形を整(ととの)え三月初めの巳(み)の日に、子供の無病息災(むびょうそくさい)を願っておはらいする行事(ぎょうじ)として誕生(たんじょう)しました。当時(とうじ)は木で作った人形を川に流したということで、その風習が今でも流し雛(ひな)としていくつかの地方(ちほう)に残っています。
この節句の行事が三月三日になったのは室町(むろまち)時代のことです。さらに今日のように雛人形を飾り、女性の祭りごととして確立(かくりつ)したのは江戸時代になってからです。宮廷(きゅうてい)の女性たちの間で盛大(せいだい)にとり行われたそうです。
その行事が宮廷から幕府(ばくふ)の大奥(おおおく)へ、そして一般(いっぱん)庶民(しょみん)の間に普及(ふきゅう)して現代のような雛祭りの形ができ上っていきました。人形を売る店も増えたそうで、大きな雛人形や十五人揃いの段(たん)飾りなど、豪華(ごうか)な人形がたくさん登場(とうじょう)しました。とはいっても一般庶民が雛人形を買えるようになったのは明治(めいじ)の末頃(まつごろ)からです。
もともと五節句(正月、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日)は総じて「女性のための日」でした。女性は普段(ふだん)よく働いているから、この時くらいは十分(じゅうぶん)に休養(きゅうよう)するという意味(いみ)が込められていました。いつもは、あまり行き来のできない家などを訪問(ほうもん)したりして楽しんでいました。普段食べられないものも食べ、野や山にも遊びに出かけました。ちなみに、「ひなあられ」も、その際の携帯食料(けいたいしょくりょう)だったといわれています。節句とは、いわば「外に出ていく」遊楽(ゆうらく)の日だったのです。
ひな祭りは女子の成長(せいちょう)を祝う世界(せかい)でも類(たぐい)をみない女の子のゆかしい行事です。長い歴史の中で、多くの女性に愛されはぐくまれてきた「ひな祭り」には日本人の心にひびく温もりが感じられます。
ひな人形を飾る意味
女の子が誕生するとその子の無事(ぶじ)な成長を願ってひな人形を飾ります。上巳(じょうし)の祓(ふっ)に由来するひなまつりですから、人形に災厄(さいやく)を託(たく)すという意味がそこにあることはもちろんです。
ひなとは女の子が遊ぶ小さな人形で、平安時代(794～1185)からありましたが、江戸時代(1603～1867)に現在の形になりました。赤い毛氈(もうせん)を敷いた五段か七段のひな段の最上段に天皇(てんのう)、皇后(こうごう)を模した一対の「内裏雛(だいりびな)」が並び、以下「右大臣(うだいじん)」、「左大臣(さだいじん)」、「三人官女(さんにんかんじょ)」、「五人ばやし」などが各段を飾ります。
しかし、各地の風習や個人(こじん)の好みにより内裏びなだけを飾る家もあります。
日本人は、初節句(はつせつく)の祝いに飾った人形は大切にしまっておいて、毎年のひな祭りに飾って、子供の年々の健(すこ)やかな成長振りを祝いします。女の子が無事に成人(せいじん)し、嫁入りして女の赤ちゃんが生まれたら、その子のために新しいひな人形で祝いします。
長かった冬に終わりを告げ、春を迎える日本の美しい伝統行事「ひな祭り」は、この習(なら)わしを次の時代へと引き継ぐことも大切なことではないでしょうか。
◆ 注解◆
ひな祭り―偶人节。又称女儿节、桃花节。ひな/木制偶人。
片隅(かたすみ)―角落、一隅。
巳(み)の日―地支的第六位。
無病息災(むびょうそくさい)―无病消灾，无病无灾。
幕府(ばくふ)―日本源赖朝以后武士总揽军政大权的中央政府。
大奥(おおおく)―江户城内将军夫人的府邸。宫中。
ひなあられ―切成小碎块儿的食品。
ゆかしい―令人怀念的、令人思幕的。
上巳(じょうし)―又念じょうみ。指的是阴历三月三日。
内裏雛(だいりびな)―模拟天皇、皇后装束的一对男女偶人。
三人官女(さんにんかんじょ)―三位宫女。
五人ばやし―五人演奏的偶人。
習(なら)わし―习俗、习惯、惯例。
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